いろいろな動物の睡眠 3

棘波の頻度を指標にすると、脳波記録から活動と不活動の状態とを区別することは容易にできます。


筋肉を弛緩させて休息している状態から活発に活動している状態まで、いくつかの段階を棘波を基準にして分けることができるのです。


棘波の数と心拍数とは、逆相関の関係にあることもわかりました。


しかし、どの段階でも棘波が出現していて、その差異は統計的な程度の問題でしかありません。


休息中に「睡眠様状態」が出現していることはあきらかですが、どの時点から始まってどの時点に終わるかを、脳波のうえで特定することは困難です。


それゆえ、脳波を基準にした布団 羽毛での睡眠を定義することはできないわけです。


私の研究室では、ウズラの脳波と筋電図の記録から鳥類の眠りを調べてみました。


ウズラでは、脳波と行動との対応は完壁です。


覚醒もノンレム睡眠もレム睡眠も、脳波から厳密に定義できます。


ただし、レム睡眠は、エピソードの回数も長さもごくわずかです。

いろいろな動物の睡眠 2

次は、熱帯アフリカのワニの例です。


ワニは一見、眠っている姿が起きているかのようです。


しかし、これをそのように断定してよいでしょうか。


なぜなら、ワニは賢い動物で、しばしば眠ったふりをして、近づく生き物を捕えることがあるからです。


みかけによる「行動睡眠」の判定が信頼性を欠くゆえんです。


そこで、カメに電極やセンサーを取一りつけて、脳波、筋電図、心電図、行動を連続的に記録してみます。


行動はカラーテレビカメラや赤外線テレビカメラで連続的にモニターしておきます。


これは私の研究室での研究ですが、羽毛 フトンでの行動睡眠と脳波睡眠との接点を電子機器を活用して、厳密に解析しようとしたものです。


カメでは、活動しているときとしていないときでは、脳波に大きなちがいがみられます。


活動していないときには、比較的電圧の高い棘のような波(棘波、スパイク)がたくさん出てきます。

いろいろな動物の睡眠

熱帯アフリカにいるアガマトカゲのオスは、日中は一頭ずつ分散して、複数のメスとこどもを従えた群をつくり、一定のテリトリーのなかで生活しています。


このとき、つねに赤い頭と尻尾、黒い金属光沢のある胴をみせびらかしています。


同種のオスが近づくと、はげしい闘争をしますが、負けたほうはすっかり色褪せてしまいます。


こういう色だと攻撃されないのです。


メスやこどもは緑色の頭と褐色の胴をもっていますが、かれらは決して攻撃されることはありません。


ところが、このアガマトカゲが夜眠るときは、木の幹や建物の隙間などにもぐりこんで、みんな仲好くいっしょになって眠ります。


このときは、どの個体も全身を焦茶色に変えます。


いろいろな意味のある信号を全部消して、眠りの色を身にまとえば、羽毛 布団 販売で買った布団で眠るかのように非常に平和に眠れるわけです。


こんなふうに、アガマトカゲでは、皮膚の色が変化するので、みかけから睡眠状態を判断できます。


ほかにも、沖縄にいる同類のキノボリトカゲが夜間に変色しますが、睡眠様状態と対応しているかどうかはあきらかでありません。

環境変化による睡眠のちがい

睡眠量や内容は、豊かな環境で育ったラットと貧しい環境で育ったラットとで異なります。


ヒトのばあいでも、栄養の悪い条件で育ったこどもでは、正常児の半分以下しかレム睡眠が出現せず、浅いノンレム睡眠や覚醒量が多く、眠りの質が低下している、というデータがあります。


旅行などでいつもとはちがう寝床で眠るとき、寝つきが悪かったり、夢見が多かったりするという経験を、私たちはもっています。


同様な一過性あるいは恒常性の変化は動物にもおこります。


たとえば、アフリカの野生のヒヒを野外から実験室に連れてきたときの記録があります。


到着時は、浅いノンレム睡眠が睡眠総量の98パーセントを占め、深いノンレム睡眠は皆無、レム睡眠は2パーセントだけでした。


やがて、新しい飼育環境に馴れてくると、深いノンレム睡眠が6パーセントほど出現するようになり、レム睡眠も7パーセントにふえました。


これは、自然環境での数値にほぼ一致しています。


ついで、よく馴れてしまうと、深いノンレム睡眠が9パーセント、レム睡眠が13パーセントにふえました。


睡眠の絶対量も倍以上にふえましたから、長くぐっすり眠るようになったわけです。


このほか、薬剤による睡眠内容の変化があります。


たとえば、多くの睡眠薬には、レム睡眠を抑制する作用があります。


それゆえ、服用を止めると、いわゆる「はねかえり現象」によって、いくら羽毛 布団で寝てもレム睡眠が多発するようになります。

加齢による睡眠のちがい

ヒトの新生児では、眠りに占めるレム睡眠の割合が、睡眠総量の2分の1にも達します。


生まれたてのときは、いきなりレム睡眠から始まることもあります。


幼児期になると、ノンレム睡眠がまず出現し、つづいてレム睡眠が現れるという様式が確立し、レム睡眠の割合が急速にへっていきます。


思春期前のこどもの眠りは深く、第一睡眠周期では約150分間もの長いノンレム睡眠がつづくことがあります。


しかも、この最初のノンレム睡眠エピソードでは、圧倒的に段階4の徐波睡眠が優勢です。


したがって、深いノンレム睡眠の圧力があまりにも強く、レム睡眠を睡眠単位から追い出してしまったと考えることができます。


これは、つぎのような事実からも理解できます。


この時期を、いろいろな指標(眼球運動、体動、脳波、筋電図)のポリグラフから詳しく調べてみると、途中でレム睡眠がおこりかけては失敗しているかのようななくなっています。


このような時相は、断続的に一まとまりになって現れ、数秒~半時間つづきます。


こうした傾向は、こどもの3分の2にみられます。


高齢者の眠りは、深い眠りがすくなくなるのが特徴です。


しかし、羽毛 ふとんでのレム睡眠が占める割合は、比較的安定しています。

長眠者と短眠者

今回は、長眠者と短眠者の話です。


専門家のハルトマンは、両者の睡眠内容を比較して、興味深い事実をあきらかにしています。


かれのまとめた数値をグラフ化したものがあるのですが、すぐわかることは、長く眠ろうが、短く眠ろうが、深いノンレム睡眠(段階3+4)の総量は同じ、ということです。


この眠りは、いわゆる熟睡に相当するもので、睡眠期の始めに出現することは、すでに述べたとおりです。


短眠者は、深いノンレム睡眠以外はなんでも、ふつうの人より短縮しています。


それにひきかえ、長眠者は深いノンレム睡眠以外はなんでも、ふつうの人より延長しています。


いいかえれば、いくら長く寝ても、質のよい眠りは一定量以上には期待できないことになります。


これは、とりもなおさず、長く寝ていると、紡錘波睡眠とレム睡眠の組合せから成る、基本的な睡眠単位のみ現れる、ということを意味します。


同様の報告は、ほかにもいくつかあります。


このような事実をみると、深いノンレム睡眠こそ絶対に必要なものだ、と考えられそうです。


そして、この寝入りばなの眠りだけを確保して、あとの時間は活動期にまわせるのではないか、という発想が出そうです。


しかし、睡眠に期待される役割は多様ですから、専門家の意見はさまざまです。

ノンレム睡眠とレム睡眠の割合

最近注目されているものに、マッピングあるいはトポグラフィーと呼ばれる脳波の空間分布を解析する方法があります。


脳表面に多数の電極を置いて、等電位のレベルをつなぎ地図の等高線のようにカラー画像として表示するものです。


ほかにも、脳の代謝活動をカラー画像化するポジトロン・エミッション・トモグラフィー(PET)が睡眠研究にも利用され始めています。


1日に長く眠る動物と、短く眠る動物がいるように、ノンレム睡眠の多い動物とすくない動物とがいます。


概して、長眠動物は短眠動物よりも、レム睡眠が多い傾向がみられます。


また、食性からいえば、肉食獣のほうが草食獣よりレム睡眠が多くなるのです。


しかし、これは哺乳類に当てはまることでしかありません。


鳥類では、レム睡眠の総量がわずかですし、エピソードはきわめて短く、秒単位で終わります。


また、原始的な哺乳動物であるハリモグラには、レム睡眠がないといわれております。


バンドウイルカでも、レム睡眠が認められません。

はじめまして

今日から超健康的睡眠生活というブログをはじめます。


このブログでは、健康的な生活を送るための睡眠に対する知恵や情報などを集めて発表していこうと思っています。


みんなで気持ちのいい睡眠生活をして、身も心も健康になりましょう。


ラットの睡眠は多相性で短く、1日に100回もくりかえされます。


ヒトの睡眠とは異なる解析法が役に立ちます。


とある大学教授が、「マルコフ従属度」というパラメーターを使って、睡眠周期の時系列的なつくりを解析しています。


やや専門的な統計学の手法を応用するわけですが、このような方法から、覚醒→ノンレム睡眠とか、ノンレム睡眠→レム睡眠という、状態の推移についての確率を求めることができます。


また、ある時点でのある状態が、過去のある時点でのある状態・・・


あるいは、未来のある時点でのある状態と、どのような結合関係にあるかを知ることができます。