長眠者と短眠者
今回は、長眠者と短眠者の話です。
専門家のハルトマンは、両者の睡眠内容を比較して、興味深い事実をあきらかにしています。
かれのまとめた数値をグラフ化したものがあるのですが、すぐわかることは、長く眠ろうが、短く眠ろうが、深いノンレム睡眠(段階3+4)の総量は同じ、ということです。
この眠りは、いわゆる熟睡に相当するもので、睡眠期の始めに出現することは、すでに述べたとおりです。
短眠者は、深いノンレム睡眠以外はなんでも、ふつうの人より短縮しています。
それにひきかえ、長眠者は深いノンレム睡眠以外はなんでも、ふつうの人より延長しています。
いいかえれば、いくら長く寝ても、質のよい眠りは一定量以上には期待できないことになります。
これは、とりもなおさず、長く寝ていると、紡錘波睡眠とレム睡眠の組合せから成る、基本的な睡眠単位のみ現れる、ということを意味します。
同様の報告は、ほかにもいくつかあります。
このような事実をみると、深いノンレム睡眠こそ絶対に必要なものだ、と考えられそうです。
そして、この寝入りばなの眠りだけを確保して、あとの時間は活動期にまわせるのではないか、という発想が出そうです。
しかし、睡眠に期待される役割は多様ですから、専門家の意見はさまざまです。